映画「沈まぬ太陽」


「よくぞ映画化した!」
これが正直な感想です。原作を読んだとき、映画化は困難だろうと思いましたが・・・。
やはり「御巣鷹」のシーンは衝撃的でした。実際の出来事を忠実に再現している場面もあり、涙ぐんでしまいました。
日本に帰ることができず海外のあちこちに飛ばされ続け苦悩する恩地。しだいに自分自身のことしか考えなくなる行天。このふたりの演技がとても強く印象に残っています。特に、行天が変わっていく様は印象的でした。
あれだけの大事故を起こしながら遺族の気持ちを無視し、自分たちのことしか考えない航空会社の上の者たち。彼らは決して、安全性よりも利益を優先しようとする会社の体質を改めようとはしません。それどころか、会社を生まれ変わらせようとする新しい会長の国見を疎ましく思います。
「この会社の体質はいったい何なのだ!」原作を読んだときに感じた怒りを、映画を観て再び感じました。
御巣鷹の事故から24年が過ぎました。事故を起こした会社は生まれ変わったのか?それはとても疑問です。経営の危機が叫ばれている今、もう一度原点に立ち戻るべきではないでしょうか。「乗客の安全第一」に・・・。
長い原作をここまでまとめるのは大変だったと思います。でも、見ごたえのある濃厚で素晴らしい作品に仕上がっています。多くの人に観てもらいたい映画です。

2009年11月 8日

ゆこりん : 17:40 | コメント (6) | Movie


コメント

ゆこりんにこの本を借りてよんだよね。
私も観て見たいと思っていました。
まわりでもこれを映画化するのは無理では
と思われていたんでしょ?
でも、よくできたよね。
渡辺謙さんも、舞台挨拶で涙ぐんでいたよね。

その航空会社、映画を訴えるとか言ってる
そうだけど、どうなんだろ。
逆に印象が悪くなる??

投稿者 チョコ : 2009年11月 8日 18:51

>チョコさん
そうだったね~(*^.^*)
原作のこと、言われて思い出したわ♪
すごく面白かったよ(^◇^)
オススメの映画だわ(o^∇^o)ノ
訴える・・・。
確かに某航空会社のことだものね(^^;
でも訴えるのは不可能だと思うけど~。

投稿者 ゆこりん : 2009年11月 8日 22:29

同じ日に観に行ってたなんて偶然でしたね!
本当に「よくぞ映画化した!」でした。
なかなかうまく作ってありましたよね。
あれだけ膨大な内容を、上手にまとめていて、しかもメッセージがぶれていなかった。
俳優人も豪華すぎるほど豪華で、御巣鷹の場面や実際の走り書き(飛行機の中で最後に家族に宛てたもの)が出てきた時は、当時のニュースを思い出して泣いてしまいました。
私もヒールな役回りの行天や、微妙な立場の松雪泰子のCA、そして香川照之の役どころがとっても印象に残っています。

投稿者 ゆっこ : 2009年11月 8日 22:48

>ゆっこさん
ホント、同じ日に行ったなんて!(^○^)
感想を拝見してうれしくなりました♪
出演者も豪華でしたね~。
豪華な人でもほんのちょっとしか出なかったり・・・。
遺書の場面や小学生の男の子の一人旅の場面は
泣けました。
航空会社にはあらためて怒りが・・・(^^;
いい映画でした~(*^o^*)

投稿者 ゆこりん : 2009年11月 8日 23:43

この映画は 絶対に映画館で見る価値がありそうだねぇ。
いつも DVDで 我慢している我が家・・^^;
これは 見てみたいわ。

投稿者 とあ : 2009年11月 9日 11:51

>とあさん
御巣鷹の部分はぜひ映画館で見てほしいわ~。
迫力がありました。
私のオススメ映画だよ(*^o^*)

投稿者 ゆこりん : 2009年11月 9日 18:00