解夏


原作もとてもよかったですが、映画も、原作のイメージを壊さない仕上がりになっていました。逆らうことの出来ない運命。迫り来る失明という現実に苦悩する青年を、大沢たかおさんは見事に演じきっていました。彼を温かく見守るまわりの人たちも、とてもよかったです。「失明したときに、失明するという恐怖から解放される。そのときが解夏だ・・・。」この言葉がとても印象的でした。長崎の美しい風景が随所随所に織り込まれ、映画をより美しく鮮やかに彩っています。おだやかで、心が澄んでいくような映画でした。

2005年6月14日

ゆこりん : 13:59 | Movie